• "救急救命士"(/)
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  1. 仙台市議会 2004-11-19
    都市整備建設協議会 本文 2004-11-19


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※協議会の概要                            開 会  午後1時18分                            閉 会  午後4時16分 ◯委員長  引き続き、協議会を開会いたします。  まず初めに、新潟県中越地震被災地への職員派遣について、都市整備局、建設局より報告願います。 2: ◯建築指導課長  被災建築物応急危険度判定士の職員を派遣いたしましたので、資料によりまして御報告いたします。  被災建築物につきまして、余震等による倒壊の危険性を応急的に判定し、住民が二次被害に巻き込まれることを防止するため、及び当面使用できる建築物を明らかにすることにより、被災した住民の方々の不安を解消する目的で被災建築物応急危険度判定士の資格の有する職員を10名派遣いたしました。派遣期間につきましては、平成16年10月28日から31日まででございます。都市整備局及び区役所職員10名で構成し派遣しております。派遣先は、新潟県長岡市及び小国町でございます。市の職員が被災地に行きまして判定をした建築物の総数は219件でございます。うち、10月29日長岡市でブロック塀6件を含む139件、10月30日小国町で80件でございました。  業務内容といたしましては、調査区域図をもとに2人1組で判定調査票により被災建築物を判定いたしまして、赤、黄、緑の3枚のステッカーを外壁の目につきやすい場所に貼付するものでございます。赤につきましては危険、黄色は要注意、緑は被災程度が小またはないものでございます。判定の結果につきましては、赤が約11%、黄色が約47%、残りが緑でございます。なお、本市の被災建築物応急危険度判定士の総数は16年3月末現在で79名でございます。なお、調査の概要等につきましては、写真で貼付してございますので御参照いただければと思います。 3: ◯建設局長  被災地に建設局の方からは下水道の方の職員を派遣しまして、今、応援に当たっております。その点につきまして、下水道計画課長の方から御説明申し上げます。 4: ◯下水道計画課長  資料3をごらん願います。  建設局下水道管理部及び下水道建設部では、10月23日に発生した新潟県中越地震で被災した地域の管渠被害状況の把握、概算被害額の算出、災害査定設計書の作成などを行なうため、下水道災害応援に下記のとおり職員を派遣しました。  派遣期間は、平成16年10月28日から12月8日までを予定しております。派遣先は、新潟県の小千谷市であります。現在までの派遣実績は、本日派遣した第6次隊を含めまして、下水道関係職員29名、委託業者2名となっております。現在のところ、第8次隊12月8日ごろまでの派遣を予定しておりますが、これ以降についても状況により新たな派遣を検討することとしております。また、現在まで把握している被害状況は、下水道管渠施設が全延長151キロメートルの約23%に相当する35キロメートルでございます。マンホール施設が全設置個数約6,700個ございますが、このうち17%に相当する1,138カ所となっております。なお、下の写真には道路上にマンホールがつき出るなどの下水道施設の被災状況、そして被災した下水道施設の調査を行なっている派遣職員の災害支援活動状況、これを写したものでございます。 5: ◯委員長  ただいまの報告に対しまして、何か質問等ございますか。 6: ◯鎌田城行委員  今回の新潟県中越地震に対しては、さまざまな角度から支援、救援に当たられました職員の方々には大変な御苦労と察することでございます。大変にありがとうございます。私自身も10月31日から11月1日まで、栃尾、小千谷、長岡各市を見させていただきました。マンホールの写真等も衝撃的なものでありましたけれども、そういう中にあって各住宅の被害状況、3種類の張り紙でしっかりと掌握されてる中で、特に緑色の調査済というところにはある程度の安心感があったんですけれども、現場に行ってよく聞かせていただいたのが、実際に危険度判定とともに、避難解除になって我が家に戻ったときに、その自宅が赤紙の場合はあきらめなければいけない状況かもしれませんが、黄色の判定の場合に、それが実際に住めるのか住めないのか、そういうところをしっかり教えていただきたいという声があって、現場で当たられた職員の方も被害状況の把握を速やかにやる半面、そういう住めるのか住めないかということについても、今後やらなければいけないことだということでおっしゃっていたのが印象に残っておりました。これについて、仙台市の場合、今後どういうふうな取り組みをされていくのか、ちょっとお聞かせいただければと思います。 7: ◯建築指導課長  具体的にでございますが、現在検討中でございまして、こういった被災を受けた場合、委員おっしゃるような状況が出てくるということは当然予想されまして、いろいろな方法が考えられるわけですけれども、民間の建築関係諸団体の御協力を得ながら、例えば、相談窓口を拡充するとかなどの仕組みをつくることこそが、今、大事なものと思いますので、検討を急いでおるところでございますので、ひとつ御理解いただきたいと思います。 8: ◯鎌田城行委員  ぜひ、早急な検討をお願いしたいと思います。  もう1点、現場においてびっくりしたのは擁壁が倒れていたという問題がありました。仙台の場合、ブロック塀の除去については徹底されておりますが、まさか大きな地震で、本来宅地側に傾いて安全なはずの擁壁が道路側に倒れているという姿を目の当たりにしたときには、仙台市内における安全対策についても、危険なブロック塀の除去はもとより、擁壁についても安全面の確保がしっかり図られるべきであろうというふうに感じて帰ってきた次第でございます。この辺について、現状はどのような対策をとられているのか。また、今後の方針等もお聞かせいただければと思います。 9: ◯開発審査課長  確かに、今回の新潟中越地震は大変大きな被害があったわけでございますけれども、昭和36年に宅地造成等規制法が制定されまして、その中で技術基準が定められております。その後何回か技術基準が改正されておりますけれども、現在におきましては中地震、これは震度5程度の地震を想定しておりますけれども、この地震に対しまして宅地の機能に重大な支障が生じないこと、これを目標にしております。  さらに大地震でございます。大地震につきましては震度6から7を想定してございますけれども、これにつきましては人命に重大な影響を与えないということで、地震時の土圧の計算に作用しまして、擁壁等の構造物のチェックに当たっているところでございます。これまでも、昭和52年より宅地防災合同パトロールを行なっておりまして、約7,000件ほど調査しておりますけれども、その中で特に亀裂とかはらみとか、あるいは沈下等があるところについては改善の勧告をしておりまして、これまで千数件ほど勧告しておりますが、約9割ほど改善がなされているという状況でございまして、今後につきましても同様な対策を進めてまいりたいと思っております。 10: ◯鎌田城行委員  今、御答弁いただきましたけれども、特にブロック塀の除去とほぼ同じぐらいの意識で擁壁についても点検をさらに進めていくことも大事なのではないかと思いますが、このあたりの部分ではいかがでしょうか。
    11: ◯開発審査課長  点検でございますけれども、当然ブロック塀と擁壁が一体を構造しているという箇所もございますので、市民からの調査依頼等もございますけれども、特に古い団地につきまして、重点的な対応をとるためにパトロール等も強化してまいりたいと考えております。 12: ◯小山勇朗委員  今、報告を受けて、下水道のマンホールのはね上がりというか、飛び抜けて出ているというものを見たときに、いずれアスファルトが沈んでもマンホールだけは沈まないという現象は、常時道路状態を見ても見られるわけですね。側溝を見れば、ほとんどはね上がっているような状況は見えないのですが、こういう見方をすれば仙台市としてもマンホールの道路上の設置の仕方というか、それは下のある一定のスペースをコンクリートでセッティングして、そこにマンホールの設置をするというふうな方法なども含めて考えていかないと、やはりこういうものを教訓にしながら、どういった形でやっていけばいいのかというのが非常に勉強になると思うんですけれども、今はほとんど土で砂利を打って圧縮して、そして上にアスファルト舗装をかけて終わりのような道路というのが非常に多くなっているわけですね。昔はコンクリートでやって、若干アスファルトを上に載せるというふうな形でやってきたものが、安上がりな道路建設を含めてやることになって、こういうものの被害というものを大きくしているのではないかなとつくづく考えているわけですが、実際にこういう現場を見てきて、下水道局としてどのような判断をし、どのような考え方を持ったのか、お聞きをしたいなと。 13: ◯下水道建設部長  新潟には私は行っておりませんけれども、釧路沖地震でも同じように、いわゆるマンホールの飛び出しというような形がございました。確かに小千谷市の場合は塩ビ管で布設されているという状況なんですよね。ですから、基礎がコンクリートではなくて砂基礎というふうな状況でございます。それで比重がかなり軽うございまして、マンホール自体が上下のいわゆる直下型の地震で持ち上げられたというふうな状況がこの写真の図柄でございます。仙台で宮城県沖地震もございましたけれども、このような状況は仙台の場合は余り顕著に見られなかったというふうなことでございまして、仙台の地盤特性として、東部地区は一部液状化を起こしやすいところもございますけれども、砂利基礎であって特段こういった被害状況は見られなかったと。ただ、マンホールの部分が路面と段差ができるとか、そういった状況については宮城県沖地震でもございまして、今、6次隊まで現場に行って指導しておりますけれども、それらを踏まえまして仙台における今後起こり得るであろうと宮城県沖地震に対応していきたいというふうに考えております。 14: ◯嵯峨サダ子委員  私からも新潟県中越地震被災地への支援に対しまして、心から御苦労さまと申し上げさせていただきたいと思います。  初めに、都市整備局にお伺いをしたいと思うんですけれども、今回、区役所から7名、都市整備局から3名、計10名の職員の方が被災地に派遣をされたというふうに伺っているのですが、昨年、たしか三陸南地震の際には、応急危険度判定士は61名だったかと思うんですけれども、現在は79名ということで御努力されてふやしているということだというふうに思います。それでお伺いをしたいのですが、実際、建物調査をされまして、被災した建築物がどのような地盤に建てられていて、被災した建物がどれくらいの建築年数になっていたものなのか。その辺のところ、もし状況を把握しているのであればお聞かせいただきたいと思います。 15: ◯建築指導課長  応急危険度判定の内容より、一歩踏み込んだような形の御質問でございますので、そこまでの詳細な調査はしておりませんので、資料は今現在ございません。 16: ◯嵯峨サダ子委員  私がなぜこのようなことをお聞きするのかと言いますと、単に被災地に支援に行くということも非常に大事なことなんですけれども、やはり仙台市の職員が被災地に支援に行くということは、帰ってきたときに仙台市として何を教訓として、そこの被災地から学びとってくるのかということも非常に私は大事な位置づけとしてあるというふうに思うんですね。ですから、今度の中越地震で被害に遭った建物が、どのぐらいの建築年数のものが多かったのかとか、どういう地盤の上に建てられたものが被災したのかとか、そういったことも改めて検証してみるということは、私は必要なのではないかなと思うんですね。かつて、阪神・淡路大震災のときもかなり仙台市からもさまざまな分野から職員が支援に行かれましたよね。そのときの報告書もありますよね。あれを見ると職員の皆さんが実際に現場に行かれてこういう状況だったと。それを引き取って仙台市に照らしてみたときに、こういうところが不十分ではないかというような考察なんかも書かれていて、私は非常にためになったなというふうに思うんです。ですから、今回も行かれた職員の方から聞き取り調査をするなりして、報告書のようなもので残すというふうなことは必要なのではないかと思うんですけれども、その点、いかがお考えでしょうか。 17: ◯遠藤都市整備局次長  今般の中越地震に関しまして、応急危険度判定士ということで10名ほど派遣しました。そのときの視点としましては、今、委員の方から御質問ございましたどのような地盤に建っているのか、もしくは建築年次はいつなのか。そういった詳細な部分に入り込む以前の段階といたしまして、その建物が今後の余震に対してどれだけ持ちこたえられるのかというような判断だったものですから、そこまでのデータは今後新潟の方の地震の状況の中から分析されて、出されてくるものだと思ってございます。  ただ、帰ってきました10名の隊員から、そのときの状況とか、向こうの地域での対応の仕方とか、こちらが予想できなかったような部分を大分報告されております。それらについては、つぶさに情報を聞きながら、今回、取りまとめているところでございます。  今後、宮城県沖地震の中でも仙台市のやり方として、提案すべき内容もあるのではないかというふうに考えてございます。 18: ◯嵯峨サダ子委員  ぜひよろしくお願いしたいと思います。  同じように建設局の方も下水道の施設。仙台市のような都市部と今回のような山間地域といいますか、そういうところの下水道管の布設の状況はおのずと違いがありますから、一概に仙台市とすぐ比較するということはできないかというふうに思うんですけれども、やはりこの点も市として、今の下水道管の布設の状況ですとか、メンテナンスの問題とか、そういった点で教訓とすべきところがあれば、きちんとまとめていただくとか、今の時点でおっしゃっていただける中身があればお話ししていただきたいというふうに思います。それから、12月8日までの支援ということで、まだ支援が続いているわけですけれども、具体的なこういう実際の災害活動状況だけではなくて、ほかにも支援をなさっている中身があるというふうに思いますので、その点もあわせてお聞かせいただきたいと思います。 19: ◯建設局長  2点ほど御質問があったわけでございますけれども、12月8日までの予定となっておりますけれども、これ以降も継続する可能性があるということについて、そのほかの支援につきましては下水道計画課長の方からお答え申し上げたいと思うんですけれども、前段の方につきまして私の方からお答え申し上げます。  今回の被災なんですけれども、私ども今まで延べ29名を派遣しているわけでございますけれども、率直にいうと大変勉強になっております。というのは、小千谷市というところは、人口4万2000人ぐらいある都市なわけでございますけれども、例えば、下水道部にしましても職員が12人ほどいるのですが、技術屋さんは1人しかいないんですね。そのために、あと11人という職員の方が事務屋さんばかりでして、応援に行っているのですが基本的に小千谷市の下水道の職員の方というのは一切被災の調査とかには当たっていないんです。要するに、小千谷市の職員としてもこういった大きな地震に見舞われたというのはもちろん初めてのことですし、いわば心の準備がなかったということもありまして、今はもっぱら被災された住民の方のお手伝いといいますか、お世話に当たっていると。下水道につきましては、こういった応援部隊が基本的に対処しているというような状況になっております。また、この応援につきましては、新潟県をトップとしまして、福島県がそこにつくような形で応援協定に従って応援をしているわけでございますけれども、そこで今回の被災した地域に対する復旧の手順が本当にこれでいいのかどうかというようなことを、我々もいろいろな疑問とか持ちながら、つぶさに復旧といいますか、被災の状況を見てきているということでございます。  きょう、第6次隊を派遣したわけなんですけれども、実は第3次隊の派遣までは、過去に例えば、阪神・淡路大震災ですとか、北海道の地震ですとか、そういった被災地に派遣された経験のある職員を中心に班編成をしまして被災の応援に当たっておりました。ただ、第4次隊からは切りかえまして、もちろん基本的には災害復旧の応援ということに従事するわけですけれども、仙台市の場合、宮城県沖地震からもう26年たっているわけでございます。職員の中にもこういった大きな地震を経験していない、いわゆる44から48歳以下の職員というのは全くそういった経験がないわけでございます。そのために、こういった大きな地震が起きたときに、一体何をすればいいのか。また、どういうことを真っ先にやるのがいいのかというようなことをきちっと体で学んでもらうと。また、今後の災害復旧に生かしてもらうという意味でも非常に大切だということで、第4次隊以降は若手を中心としまして、隊長にベテランをつけるというような形で対処しておりまして、今後とも基本的にはこの体制で応援をやりますとともに、実際、現地でこういった被災が起きた場合の現状といいますか、そういったものを実際体験させてやりたいというふうに考えているところでございます。 20: ◯下水道計画課長  派遣した職員の現地での具体的な活動状況、予定も含めてということだと思いますけれども、第1次隊、第2次隊については10月28日から11月7日までの予定で1次調査ということで、実際にマンホールのふたをあけて、目視によって被害の状況を確認する調査を行なっております。それから、第3次隊、第4次隊については、11月5日から15日までの予定で、1次調査で抽出した箇所、被害があるということで確認できた箇所について、マンホールではどの程度クラックが入っているか、ずれがないかそういった詳細調査を行なっております。また、管路施設については実際にテレビカメラを入れまして、管の中の状態、傷みぐあい、こういったものを調査しております。それから、第5次隊、第6次隊、本日派遣したものを含めまして、これについては2次調査で得られたデータ、こういったものの整理をやる予定になっております。それから、第7次隊、第8次隊の具体的な活動内容としては、今のところはきちっと決まっているわけではございませんが、引き続き調査データの整理、これを行なうとともに、災害査定設計書を作成するための図面の作成、こういったところが派遣先での主な業務内容になるのではないかなというふうに考えております。 21: ◯相沢芳則委員  建設局の皆さん、それから都市整備局の皆さん、中越地震大変御苦労さまでございました。私から、今後の防災訓練のあり方も含めてちょっとお尋ねしたいのですが、まず、都市整備局に本市の被害建築物応急危険度判定士79名となっているのですが、全市で79名なのかその辺まず一つ。 22: ◯建築指導課長  全市でございます。 23: ◯相沢芳則委員  この前の9月定例議会で救急救命士を全職員に取らせたいという市長答弁があったのですが、私は、被害建築物応急危険度判定士というのは初めて聞いたのですが、資格とか、都市整備局としては宮城県沖地震に備えて全職員に取らせる必要があるというふうに考えているのか。それともこれは他の建築屋さんというか、業者さんはどうなのかなという感じがするのですが。  実は、皆さんもトリアージは御存じだと思うのですが、この人は死んでいる、この人は早く病院に連れていかなければならない、この人はまだまだいいとか、赤、黒、緑、黄色だと思ったのですが、腕章を張っていかれるんですね。そういう制度があるのですが、それと似ているのかなという感じで聞いていたのですが。それで、この基準、赤、黄色、緑と。赤は入ってはだめだという意味なのか。その辺の基準も、もしできたら我々にも教えてほしいなというように思います。あわせて、防災訓練のときも、これは全市民が知らないとうまくないんだよな。自分だけで赤、黄、緑をつけても、全市民が知らないとうまくないということなので、この辺のPRをする必要があるのではなかろうかなという感じを受けたんですが、これは消防のトリアージも、実際去年、おととしと桜ケ丘からやっていただいているのですが、市民が知らないで勝手に赤、黄、緑をつけたってうまくないと思うんですよね。その辺はどうお考えなのか、お教え願いたい。 24: ◯遠藤都市整備局次長  県の資格についての部分でございますけれども、資格につきましては、今課長が申しましたように、全職員の中で79名の方が資格を持って活動できるという状況にございます。この資格を取るに当たりましては、今、県が主催しております講習会を受講するということが一つ原則になりますが、それにも増して大きな問題といたしましては、この資格を取るための受講が建築士という資格を持っていなければだめだと。木造1級、2級という建築資格がございますけれども、それらの建築資格を持っていて、さらに受講して、初めてこの応急危険度判定士になれるというような状況にございます。その資格制度が、最近は時代の流れとでもいいますか、ある意味で市役所という職責におる関係もありまして、直接的な職能につながらないという部分がございまして、若手は、かなり厳しい資格試験になりますのでなかなか受けたがらないという状況もありまして、今、若手の方に建築士という資格を持っておられない方が結構生まれつつあると。それを建築士を取ってから、改めて職能というのではなくて、県の方には働きかけとしまして、行政体に属する建築の担当がその講習会を受けることでこの業務ができないかということの働きかけも、今、行なっています。そういった意味で、今後、宮城県沖地震に向けまして判定士の拡充を図っていきたいと考えてございます。  それからもう1点、赤、青、黄の詳細な部分につきまして正確な言葉を御説明したいと思いますので課長にお話を譲りますけれども、市民啓蒙に関しては、先ほどの嵯峨委員のお話にあるように、現地に行った人間がどんな報告を持ってきたかというお話の中に含まれるんですけれども、現地においてはこういった作業すら知らない地域に入っていくということがございます。そのときに、私どもは仙台市のヘルメットをかぶって仙台市の看板を背負って、自分の業務としてはまさしく正義の部分でやっているつもりでいるのですが、地元の人が知らないという状況が多く、地元の特殊性の部分もございまして、町役場、村役場の人間がつき添っていかなければ建物も見ることができないような状況もあったということです。仙台市は都市部でございますのでそういった閉鎖的な部分はないかとは思いますけれども、こういった制度があって、皆さんに知れ渡っているということが非常にスムーズな作業につながると思うので、今後こういった制度があり、地震時においてはこういう活動がありますということをPRしてまいりたいと思います。 25: ◯建築指導課長  判定ステッカーの件でございますけれども、赤につきましては危険という表示がされてございます。黄色は、写真にございますように要注意。緑は調査済みというような形でステッカーの表紙に張られてありまして、赤の意味は、建築物に入らないでいただきたいと。黄色につきましては、入るとき十分気をつけて入ってくださいと。緑につきましては、2次被害に遭う可能性はないということでのステッカーの表示になってございます。その判断根拠でございますけれども、それぞれに木造、鉄骨、鉄筋コンクリート造、それぞれ判断の様式が決まっておりまして、それに基づきまして調査してまいります。結果としては、どの判定士が判定したとしても一律の調査結果が出るというような形で整理されているものでございます。 26: ◯遠藤都市整備局次長  先ほどの相沢委員の質問の中に1点お答えできなかった部分がございました。民間の方の応急危険度判定士の状況でございますが、これも先ほど申しましたように個人に属する資格なものですから、各設計事務所、建設業、そういったものに属する建築士の方々が自主的に受講されて持っているという状況でございます。  宮城県の中におきましては、その数字が約2,000人ほど。今回の中越地震についても、建築士会、測量事務所協会の方々も派遣要請を受けて出動しているような状況でございます。 27: ◯相沢芳則委員  わかりました。私も勉強不足で申しわけなかったのですが、これはいつごろからの制度なのか。それから、2,000人いるわけですが、今の仙台市測量事務所協会で仙台市と防災協定を結ぼうではないかというときこの話が出てこなかったのですが、測量設計協会にもここに書いてある建築士は中に入るんですよね。ですから、2,000人の中に1、2級の建築士がいると思うんですが、その活用というか。まず最初に、新潟に仙台市以外からも応援に駆けつけたのか、お尋ねしたい。  それから、さっきの基準はわかりましたが、これは自分のところでわかっていても市民がわからないとうまくないと思います。だから、今度、防災訓練で実際にやった方がいいのではないかなと。それともマスコミに書いてもらうか。そうでないと市民はわからない。勝手に赤張っていった、黄色張っていった。赤は危ないんだろうなと思うけれども、入ってはだめなんですよくらいきちっとやった方がいいのではないかなと思うんですよ。ですから、この辺の市民PRと一体となった格好でやっていかないとうまくないのではないかなという感じがするのですが、その辺はどうお考えでしょうか。 28: ◯都市整備局長  PRの点に関しましては私からお答えいたします。  今、委員御提案にありました防災訓練での実験とか、それも映像で市民に伝わるいい機会ですので、実現可能かどうか消防局とも相談してみたいと思っております。ただ、かなり今回もマスコミを通じて仙台市でこういう職員を派遣するとか、また去年の宮城県北部地震のときもいろいろ取り上げられましたので、ある程度そういう制度があるというのは徐々に広がってきているのではないかと思いますけれども、さらにPR、周知に努めていきたいと考えております。 29: ◯遠藤都市整備局次長  第1点目の制度が実現されたのは、阪神・淡路地震以降でございます。それから、先ほど宮城県測量事務所協会を例示されまして、そこに含まれる建築士の方、応急危険度判定士の方についてのお手伝いなんですけれども、実は建築士会も宮城県の設計事務所協会も、この資格そのものが個人に属するものですから、窓口が事務所協会もしくは建築士会という窓口のネットワークの中でのみ連絡網ができるような状況になってございます。どこでも属さないで個人で持っておられる方にはなかなかお手伝いいただけないという状況がございますので、今、言ったような事務所協会という窓口の中でそれが可能であるかということを検討しまして、ネットワーク化できればそういったお手伝いもいただければなと考えてございます。また、個人で動いておられる方も自主的な登録の形をとっていただいて、情報を流すということも検討する必要があるかと考えてございます。 30: ◯委員長  ほかに、地震についてございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 31: ◯委員長  なければ、ここで副委員長と交代いたします。              〔委員長、副委員長と交代〕 32: ◯副委員長  引き続き、協議会を行なってまいります。  次に、平成16年度除雪・凍結防止事業計画について、建設局より報告願います。 33: ◯道路維持課長  平成16年度除雪・凍結防止事業計画につきまして、資料4に基づきまして御説明いたします。資料の1ページをお開きください。  初めに、除雪・凍結防止事業計画の概要について御説明させていただきます。  仙台市の除雪等対策につきましては、12月1日から翌年3月31日までの4カ月間、冬期間、市民、企業、行政がお互いに役割分担を行いながら協働で実施することといたしておりまして、冬道の道路交通、歩行空間の安全、安心を確保するものでございます。行政としての役割は、緊急輸送道路、バス路線や地域の主要な幹線道路の除雪、凍結防止作業を実施することといたしておりまして、市民の方々、企業につきましては降雪時における歩行空間の確保のため、門前除雪や施設周辺の除雪等を担っていただきたいと考えております。それでは、資料の表に従いまして御説明申し上げます。  まず、表1に示しております除雪計画につきましては、各区総合支所の国・県道、市道合わせまして、合計が表の右下にございますが、路線数といたしましては2,277路線、道路延長といたしましては1,516.5キロメートルでございます。昨年と比較いたしますと、路線数で8路線、道路延長で申しますと7.2キロメートルほどふえてございます。新規に追加した路線といたしましては、宮城総合支所管内で開発行為における帰属から供用開始になった錦ケ丘2号線ほか1線1,400メートル、それから泉区内におきます路線で土地区画整理事業で供用開始している市名坂東2号線ほか1線。この市道名については仮称でございますが、これが413メートル。それから、宮城野区内で、バス路線の新設によります扇町13号線ほか2線1,195メートルでございます。  次に、表に示しております凍結防止計画でございますが、各区総合支所の国・県道、市道合わせまして表の右下に合計がございますが、路線数といたしまして1,127路線。道路延長といたしまして842.8キロメートルを実施することといたしております。  昨年と比較いたしますと、路線数で12路線。道路延長で12.7キロメートルを増加いたしております。新規に追加した路線といたしましては、若林区内における道路改良工事が完了し供用開始しております南小泉茂庭台線ほか1線、1,079メートル。泉区内のバス路線である南光台119号線、182メートル。同じく土地区画整理事業地内で供用開始した天神沢大谷地線ほか2線、1,942メートルでございます。  次、表3に示しております凍結防止剤配布計画でございますが、各区、総合支所合わせまして7万9855袋を町内会等に配布する予定といたしてございます。ちなみに、昨年と比較いたしますと7,300袋ほど増量いたしてございます。  次に資料の2ページをお開きいただきたいと思います。表4に示しておりますのが車道排雪でございます。除雪等行なった際、路側に押し集められた雪が堆積している主要なバス停や横断歩道のある交差点で、堆積した雪がおおむね50センチメートル以上になった場合で通行に支障がある場合について実施いたしておりまして、各区総合支所合わせまして、バス停につきましては285カ所、交差点につきましては195カ所を実施することといたしてございます。  表5に示しておりますのは、緊急時に対応する歩道等の除雪でございます。これは降雪が連続し、歩道上の積雪深が20センチメートル以上となり、かつ凍結し、歩行に支障がある場合について実施しているものでございまして、各区、総合支所合わせましてバス停につきましては285カ所、通学路につきましては128カ所、JR、地下鉄駅周辺につきましては38カ所で実施することといたしております。  表6に示しております排雪場所につきましては、表4、5で排雪した雪や市民の方々あるいは企業の方々が門前除雪を行なった際に排雪する場所を確保しておくということから、仙台市で管理しております公園、空地、調整地などを各区、総合支所合わせまして26カ所確保してございます。  続きまして、資料3ページをごらんいただきたいと思います。市民の方々に冬道の安全走行や降雪時におきます門前除雪の協力をお願いしたり、または通勤通学などに早朝の各主要な路線の路面状況や除雪、凍結防止作業の実施状況など冬道の情報を提供する広報計画についてでございます。  テレビ放送につきましては、仙台市が広報用に取得しておりますテレビ局の番組を介しまして、ミヤギテレビと仙台放送の2局で3回放送を予定してございます。放送内容につきましては、現在、番組制作会社の方と打ち合わせをしてございます。ラジオ放送につきましても、仙台市が広報用に取得しておりますラジオ番組を活用するといたしておりまして、放送日、放送回数等につきましては、現在広報課と調整を進めてございます。また、毎朝、主要な道路の路面状況や除雪、凍結防止作業の実施状況など、冬道情報を提供する番組といたしまして12月15日から翌年3月15日までの月曜日から金曜日まで、仙台市冬道情報として毎朝6時40分から5分間放送することとして、放送枠を確保してございます。情報提供の内容につきましては、4ページの情報提供フローを御参照いただきたいと思います。  なお、市政だより全市版や区版を通じまして、その都度、広報啓発活動を実施することはもちろんのこと、降雪時におきます歩行者の歩行空間確保を図るため、国、県、企業を初めとする関係機関、団体に対しまして施設周辺の除雪をお願いする要請書の送付や、町内会を通じまして「ことし除雪・凍結防止する道路」の路線図の回覧や、降雪時に市民に問題除雪の協力をお願いするなども、機会をとらえながら実施してまいりたいと考えてございます。  次に、本日、別冊でお手元にお配りしております「ことし除雪・凍結防止する道路」の図面をお開きいただきたいと思います。赤く塗られております路線が除雪、凍結防止を行なう路線でございます。緑で塗られております路線が、除雪のみ行なう路線でございます。紫の実線や点で表示されているところがございますが、これは凍結防止のみを行なう路線、交差点でございます。「ことし除雪・凍結防止する道路」図面の市民への周知につきましては、昨年同様町内会を通じまして回覧方式により行なうことと予定してございます。  また、路線図を希望する市民の方々につきましては、各区総合支所で配布することを、市政だよりなどを通じまして御案内していきたいと思います。 34: ◯副委員長  ただいまの報告に対し、御質問等はございませんか。 35: ◯鎌田城行委員  この凍結防止剤の中身を教えていただきたいのですが。 36: ◯道路維持課長  本市で散布しております凍結防止剤は、塩化カルシウム、水溶液でございます。それから、町内会配布しておりますのは、同じ塩化カルシウムの粒剤5キロ入りを配布してございます。 37: ◯鎌田城行委員  塩化カルシウムは効果は強いんでしょうけれども、腐食ですとか、コンクリートに対する悪影響とか、その辺はどうなんでしょうか。 38: ◯道路維持課長  昭和58年から凍結防止剤を散布してございまして、ただいま御指摘いただいた環境への影響ということでございますけれども、これをずっと継続調査しておりまして、現在のところの調査結果については大きな影響はないというような結論を得てございます。 39: ◯鎌田城行委員  先日、北海道の方を視察しましたときに、影響の少ないもの、より少ないものを、またさらに開発して提供しているような情報を得ましたので、現状の部分において影響はないという判断と比較対照していただければありがたいと思います。  もう一つ質問したいこととしまして、歩道部分の凍結防止策、特にペデストリアンデッキ、歩道橋等のステップ、屋外ステップについては、どのようになっているのでしょうか。 40: ◯道路維持課長  ペデストリアンデッキの階段部の対応ということでございますけれども、現在、仙台駅西口、東口それから地下鉄泉中央駅のペデストリアンデッキの階段部につきましてはロードヒーティングを埋設しているというような状況でございます。 41: ◯鎌田城行委員  歩道橋はどうでしょうか。 42: ◯道路維持課長  歩道橋につきましては、一般の歩道と同等に扱ってございまして、その状況によりまして、一応人力で各区役所、総合支所の方で状況を見ながら、直接除雪をしている実情でございます。 43: ◯鎌田城行委員  一般道と同等であれば、20センチメートルぐらい積雪した段階でとなりますか。 44: ◯道路維持課長  歩道の除雪基準については20センチメートルというお話ですが、判断基準としましては、そのように認識してございます。 45: ◯鎌田城行委員  歩道橋のステップの高さよりも高くならないと除雪しないというようになってしまうと、市民の踏み固められた状態によって滑り台状になってしまうと。市民からは大分苦情が来ております。門前除雪の絡みもありますが、実際公共の施設でありますので、その点については危険を誘発しないような段階で適宜一般道よりも早目に対応していただくことが望ましいというふうに思うのですが、その点いかがでしょうか。 46: ◯道路維持課長  ただ、階段部につきましては踏みしめられた雪が、その繰り返しによってアイスバーン化して滑りやすい非常に危険な状況かと思うので、そういう状況におきましては、一応各区役所の方でパトロールを実施しながら、早急に対処してまいりたいというふうに考えてございます。 47: ◯鎌田城行委員  先ほど、門前除雪の市民への励行、アピールということのお話がありましたけれども、実際に高齢者の方のお宅の前というのは、なかなか門前除雪は厳しいと思います。その際のボランティアの活動等にも力を入れていらっしゃるということは以前伺いましたけれども、もう一つ、空き地の前ですとか、公共施設の前でも人がその施設に出入りしないところについては、門前除雪を励行するよりも、まず人がいない、そういうところは市が管理者として責任を持って推進していかなければいけないと思うんですけれども、このあたりのことも、歩行者の側から見たときには、しっかりやっていただかないと、かえって市民にばかり押しつけているのではないのかという御意見も少なからずありますので、その点、具体的に門前除雪等についての推進策という点で何か方針等ありましたら、お聞かせいただきたいと思います。 48: ◯道路維持課長  先ほど御説明申し上げましたように、国や県、施設所管者の方にも門前除雪ということで、管理者の方に依頼通知は出してございます。さらに、市民協働という形でとらえますと、環境局で実施しております、ごみの散乱のない快適なまちづくりに関する条例の中でまち美化サポートということで、おかげさまで一応9団体、約700名の方から除雪活動をしていただくという覚書を取り交わしてございます。また、地域除雪ということで、町内会、あるいは学校、企業の方など組織団体されたものでございますけれども、この1月に仙台冬道お助け隊という要綱を定めまして、こういう形で機会をとらえながら実施してまいりたいと思います。  それで、この仙台冬道お助け隊の実施等につきましては、現在、定禅寺通それから中ノ瀬橋で2団体によりまして、除雪用具箱等を設置しながら除雪を行なったというような状況でございます。 49: ◯鎌田城行委員  まち場だけでなくて住宅地におけるところの協力体制もしっかりサポート、推進していただきたいと思います。もう一つ、先ほど町内会等に対する凍結防止剤の配布状況まではお伺いしましたが、一般除雪、凍結防止等の対策から外れてしまっている市道、特に坂道のところにおける滑りどめの砂箱の設置の状況を教えていただきたい。 50: ◯道路維持課長  坂道の砂箱設置ということでございますけれども、現在396カ所ほど設置してございます。設置の場所につきましては、急勾配などの坂道で冬道通行上支障があると判断した道路並びに地域の方から要望がありまして、本市で必要と判断した道路につきまして砂箱を設置しているというような状況でございます。 51: ◯鎌田城行委員  地域から要望があった場合という点で、市が妥当であると認めた場合には、実際に昨年との比較で、昨年と同様につくろうか、それとも既に昨年よりも新たに設置する箇所等が把握されているのか、その辺のところを具体的に教えてください。 52: ◯道路維持課長  現在のところ、昨年と同数の396カ所というようなことでとどまってございます。 53: ◯鎌田城行委員  今後、要望があった場合にはその都度対応できるのでしょうか。 54: ◯道路維持課長  現地を精査いたしまして必要と判断したものにつきましては、設置してまいりたいと考えてございます。 55: ◯副委員長  ほかに御質問はございませんか。 56: ◯嵯峨サダ子委員  私からも1点だけ質問させていただきます。  ただいまの御報告で、除雪、凍結防止事業計画の路線数、それから道路延長がふえたということで、これは地元の町内会さんですとか、地元からの要望が反映した結果ではないかというふうに思いまして、私も喜ばしいことだと思っております。それで、具体的に町内会等から御要望があった路線だというふうに御当局の方で押さえているところについては、今年度除雪、凍結の計画路線に入れましたよというような、お知らせというのはなさるおつもりなのでしょうか。 57: ◯道路維持課長  この年度ごとの新規追加路線等については、各区役所、総合支所の方で取りまとめてございまして、それを私ども道路維持課の方で集約したものをやってございます。改めて地域から要望されたものについては、何らかの機会を通じてお知らせしているところでございます。 58: ◯嵯峨サダ子委員  ぜひお知らせをしていただければ、地元の方も安心するのではないかなというふうに思います。それと、この除雪、凍結防止の路線図なんですけれども、これだと新しくその路線にどこが加わったのか、どの路線が延長されたのかというのがわからないですよね。ですから、来年度で結構だと思うのですが、新しく加えた路線とか延長とか、何かの形でわかるようなものにできないかなと思うのですが、その点はいかがお考えでしょうか。 59: ◯道路維持課長  新たに追加された道路ということで、いろいろ延長の問題等がございまして、この縮尺の中に果たして落とし込めるか、延長なのかどうかということもございまして、ある程度まとまった延長であれば一つの線としてあらわすことは可能でございますけれども、今、御指摘いただいた点も踏まえまして来年度に向けて検討してまいりたいというふうに考えております。 60: ◯小山勇朗委員  私の方から、4番の車道排雪50センチメートル以上ということで除雪した後の排雪をするということでありますけれども、これまでもいろいろな機会をとらえながら何回か言ってきている歩道のないバス路線について、全然対策が講じられていない。歩道があって車道をやっているところはまだいいんです。バス通りでありながら、除雪はするんだけれども、結局、脇に歩くところがないくらい雪がたまるということですから、そういうところをきちんと排雪道路として位置づけてほしいということで話をしているんですけれども、それが今聞くとバス停と交差点だけというふうになれば、全くこれはどういう考え方に基づいて整理をされているのかということになっていくわけですよ。歩道もつくれないんだったら、やはり排雪をきちっとやっていくくらいの考え方を持ってほしいというふうに思うんですけれども、その辺についてどうなんですか。 61: ◯道路維持課長  排雪ということでございますけれども、限られた費用の中でやっている関係上、排雪はとても大きな費用もかかるということでございます。しかしながら、片やそういう問題もあるということで、今後に向けてどういう手法があるのかということも一応検討していかなければいけないのかなというふうに考えております。 62: ◯小山勇朗委員  バス通りと交差点というのは、昔はすべて除融雪といったけれども、今は除雪と凍結防止ということで、夜のうちから対応できる液体で凍結防止をやるということだというふうに思いますけれども、凍結防止の方が案外と早く滑り出しできるわけですよね、除雪はある程度降ってから積雪の多い愛子とか秋保の方とかそっちからずっと来るものだから、朝、平坦地であっても雪が結構積もってきますよね。大体8時半から9時ごろになるとどんどん積もっているのに全く除雪車が来ないというふうな状況を考えていけば、ある程度積雪したときにどっちから除雪車が動いて、どっちの部分が相当数おくれるという地域判定をしながら、そこは凍結防止剤である程度前段の積雪を少なくさせる、凍結を防ぐというふうな意味からしても、そういう液体をまいておけば全然違うわけですよ。その液体だって噴射して、どんどん車で走っているわけだから、除雪よりも早いスピードで歩いているわけだからね、そういうものを二面的に、山対平地この考え方に基づいた凍結防止のありようと除雪のありようというものを一定程度、全体的に見直しをし、さっぱり除雪車来ないじゃないかという意見が出ないよう考慮していく必要があると思うんですよ。毎回同じ路線で、毎年同じような苦情が出ているということについて、行政としてどう判断して対応しているのかというのが全く見えないものだから、そこのところの創意工夫というのが毎年されるべきだろうというふうに思うんですけれども、その辺についてお答えいただきたい。 63: ◯道路維持課長  仙台市の除雪、凍結防止につきましては、この広い地域の中で一つの基準で今やっているということで、唯一山間部等につきましては除雪の基準として5センチメートル以上積雪になった場合、平地部におきましては3センチメートル以上の積雪があった場合ということで基準を設けながらやってございます。しかしながら、それが果たして今のやり方として妥当性があるのかということを考えた場合、ただいま委員から御指摘いただいた点も含めながら今後の検討課題ということで、対応させていただきたいと思います。 64: ◯副委員長  ほかにございませんか。 65: ◯鎌田城行委員  申しわけございません。もう一つ追加で伺いたかったのですが、昨年、区の境で除雪されたところとされないところとあったという御意見を賜ったことを思い出しました。これは除雪、凍結防止ともに、作業は区単位でやっているんですか、それとも市一本で路線ごとにやっていらっしゃるのでしょうか。 66: ◯道路維持課長  除雪作業範囲でございますけれども、各区でも工区設定ということでしておりまして、例えば、青葉区ですと3工区設定いたしまして実施してございます。また、若林区、宮城野区等につきましては1工区という設定をして、主に作業時間でどのくらいの除雪路線があって、2時間か3時間で除雪できるというような想定のもとで工区を設定しております。 67: ◯鎌田城行委員  区単位ですか。 68: ◯道路維持課長  そのとおりでございます。 69: ◯鎌田城行委員  今後の検討課題としてお聞きいただきたいと思うのですが、区の境については、住民感情が大変高いと思いますので、区で分けた場合の実施に際しましては、区境については各区協議の上で進められた方がよろしいかと思います。 70: ◯副委員長  ほかにございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 71: ◯副委員長  なければ、以上で報告事項関係を終了いたします。  この際、当局からの報告を受けた事項以外で皆様から何か発言等ありましたら、お願いいたします。 72: ◯野田譲委員  私から宮城球場周辺整備事業について若干お伺いをさせていただきたいと思います。  本当に盛り上がって、仙台市を本拠地とするプロ野球の新球団、東北楽天ゴールデンイーグルスが誕生したわけでありますけれども、つい先日にもドラフト会議が終了して、この仙台市からも3名ですか、東北学院大学から初めてプロ野球選手、ジャイアンツにも入団する予定でドラフトに選ばれましたし、あとはもちろん東北高校のダルビッシュ、日本ハムにドラフト1位という形で、また常連校の東北福祉大学からはまた1人指名されました。これは楽天に指名されたので、また少し盛り上がるのではないかなという気がいたしますけれども、仙台市民はもとより宮城県民、東北全体が盛り上がって、多くの人が来年の開幕に向けて足を運んでくるような状態になります。宮城球場の改修もこれから着々と進められて観客席が増強されます。そういう中で一番心配されるのは交通渋滞。今までももちろんプロ野球が数試合でありましたけれども、開催するに当たって、周辺は交通渋滞が予想されておりましたし、またこれからはマイカーで来たり、他県からバスで来たり、多くの方が来られると思いますし、各駅から徒歩でも参ります。東口周辺が非常に盛り上がってくるんだと思いますけれども、やはり道路整備がちょっとおくれているようにも見えますし、また歩道の照明ももう少し明るくしていかなければいけないのではないかなという気がしておりました。  そういう中で先日、宮城球場周辺道路の整備についてという資料をお渡しいただきましたので、その周辺の具体的な整備路線と内容について示されていた中で、年度内に対応することでありますけれども、そのことを踏まえながら、数点お伺いをさせていただきたいと思います。  まず1点は、シーズン開催までの時間的な制約がある中で、今回、緊急に整備する必要性のある路線を選定したものと思いますけれども、球場までどのような交通手段を想定して対応することとしたのか、この基本的な考え方をまずお聞かせいただきたいと思います。 73: ◯道路維持課長  宮城球場までの交通手段につきましては、主にJR線を利用した歩行観戦者が多いと思われますことから、JR仙台駅、仙石線榴ケ岡駅からの市道宮城野通線を利用する経路や、並びに宮城野原駅からの経路を基本として対象路線を選出いたしております。なお、大型バスやマイカー等の車利用に対しましても、仙台バイパス方面から球場に入る幾つかのルート、並びに市中心部から入るさまざまなルートを想定いたしてございます。 74: ◯野田譲委員  年度内に整備する路線と整備内容についての概要を御説明いただきたいと思います。
    75: ◯道路維持課長  年度内で整備する路線につきましては、観戦歩行者が交通量が多いと想定される路線等を対象に、球場周辺で早急に対応する必要があると判断した路線を選定してございます。路線名といたしましては、仙台駅東口から球場までの宮城野通線、それから仙台育英学園高校東側の宮城野原広岡線、それから球場とJR貨物駅間の八軒小路原町坂下線、それから国立病院北側の銀杏町5号線などの市道と、県道荒浜原町線の合計5路線でございます。さらに、仙台駅東口広場周辺の整備を行なうことといたしております。  整備内容としましては、球場までの車や歩行者に対しての車両系、歩行者系の案内標識設置や道路照明等の設置並びに歩車道の補修工事等が主な工事内容となってございます。 76: ◯野田譲委員  ただいま路線、細かく御説明をいただきました。  そういう中で、前々から思っていたのでありますけれども、案内板とか標識ですね。県警などとも関係する問題なのかなと思うんだけれども、今まで以上にそれは非常に大事なのではないかなと。道路整備をし、また観客席もふえる。そして東北6県にかかわらず他県からも多くの方が来る。そして、今まで仙台市内で働いている方々が交通渋滞に巻き込まれているわけでありますから、それを知らせるサイン整備がやはり大事なところだとも思っています。ですから、電光掲示板によって、何試合来るかわかりませんけれども、セリーグとの交流試合も開催されるわけでありまして、人気球団が来た場合、やはり相当の混雑が予想されると思いますし、野球に余り興味のない方なんかも中にはいらっしゃると思うので、迷惑だと思われないように電光掲示板で何カ所かにきょうはプロ野球開催日と掲示するとか、そういうのもやはり考えていってほしいなという気がいたします。  次に、補正予算によらず現予算の流用で対応されるようでありますが、その1億5000万円の財源確保はとどこから充当するのか、伺わせていただきたいと思います。その場合、他の事業への影響はどうなるのか、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。 77: ◯道路維持課長  財源につきましては、道路橋梁費の中で対応することといたしておりまして、その中で不足する道路維持費と街灯費につきましては、都市計画街路事業費から流用することといたしてございます。そのことによりまして、都市計画街路事業費は1億4000万円ほど減額されることとなりますが、当事業は総額135億円程度の予算規模でございまして、工事請け負い残額等によりまして対応可能であることから、他の事業への影響を与えることはないものと考えてございます。 78: ◯野田譲委員  他の事業には影響ないということでありますけれども、まさにそうやって影響を及ぼしてはいけないと思いますし、また私からすれば、こういう問題はどんどん使って早く整備してほしいという感覚ですから、余り削らないで、やはり少し大き目にやってほしいなという気でいるんですよ。そういう中で工事施工がこれからですから冬場にかかります。シーズンが開催する4月まで完了することが可能なのか。翌年度への繰り越し工事とはならないのか。その辺どこまで進んでおられるのか、お聞かせいただきたいと思います。 79: ◯道路維持課長  非常に限られた工期の中で、工事を工種ごとに分割発注するなどの工夫を行なうとともに、工事工程管理を請負業者の方と連絡を密に図りながら施工を行なっていくというふうに現在考えてございまして、シーズン開幕までに完了できるものというふうに考えてございます。 80: ◯野田譲委員  シーズン開幕までに完了できるというお言葉であります。先ほどの何路線かお示しされました中で、シーズン開幕までに何とか完了しようという努力はぜひしていただきたいと思います。しかしながら、できない場合にもそれ以降に継続的に整備をしなければならないところもあると思うんですけれども、その辺を概要的にどのくらいあるのか、お示しいただきたいと思います。 81: ◯道路維持課長  この球場周辺整備事業でございますけれども、市道宮城野通線ほか4線について道路案内標識等の設置工事を17年度以降も見込んでございます。しかしながら、今後、国道を管理する国さらには県、それから楽天等の協議調整によりましては、整備内容に変更があるものというふうに考えておりますし、また来期開幕後の整備状況も見ながら柔軟に対応してまいりたいと、このように考えております。 82: ◯野田譲委員  大いに柔軟に対応してください。最後に、宮城球場周辺でのさまざまな交通問題があります。また、他県からのバス輸送、それとマイカーなど交通処理、これをどのように考えて対応していくのか、その辺をお聞かせいただきたいと思います。 83: ◯交通計画課長  宮城球場はJR仙石線宮城野原駅、榴ケ岡駅が近くにあるほか、近辺を通るバス路線も複数あります。また、仙台駅東口からもほど近いなどアクセス性にすぐれておりまして、今後、公共交通をより使いやすい環境を整えるよう、JR、バス協会等を交え、協議、調整を図っていく考えであります。  駐車場についてですが、これまでに宮城県から得ている情報では、総合運動場南側にある約3.4ヘクタールの県有地の東側、すなわち宮城野貨物駅側を700台程度収容の一般有料駐車場として県が整備する考えと聞いております。  自動車交通への対応ですが、周辺交通の混雑緩和や公共交通重視の観点から、宮城球場に関する各種情報提供の中でマイカーによる来場を極力控えていただくよう強く呼びかけるとともに、整備される一般有料駐車場につきましては、例えば、札幌ドームのように試合開催時には駐車券を前売り制にするなど、駐車券を持たない車は駐車場に来ないようにするなど、球場周辺の交通混雑を招かないような方法につきまして、今後、球団や宮城県に要望していく考えであります。また、球団には駐車場周辺はもちろん、広い範囲に誘導員を配置してもらい、円滑な交通処理に協力してもらうことが必要であると考えております。 84: ◯野田譲委員  ぜひそういう形で進めていただきたいと思います。宮城県だけに任せきりにしないように、ぜひ仙台市も積極的にそういう部分は取り組んでいただきたいと思います。この件については終わらせていただきます。  もう1点、これは青葉区役所建設課に事情をお聞かせいただきたいのでありますが、県庁の向かいに勾当台公園がありますね。そこの噴水といった方がいいんですかね、水がたまっているところがありますね。夏などには子供たちが足を入れたりしている場所。そこの水質検査を民間業者に試験的にお願いした経緯はあるかどうか、お聞かせいただきたいと思います。 85: ◯青葉区副区長  ただいまの池の水の件でございますけれども、確かに青葉区でいたしました。あそこの水質が大分にごった部分がございまして、それらの原因にどのようなことが考えられるのかという一つの問題点を持ってございましたので、一番軽易に、あるいは状況的にふさわしいもので、一たん試験してみましょうというようなことで、2カ月ぐらい前でしょうか、自主的に試行してみた経緯はございます。ただ、基本的に試験を行なうに当たりましては内部で決めごとをいたしまして、それに基づく形の中で進めていると、こんなふうなことでございます。 86: ◯野田譲委員  実施されたということであります。その後の水質検査とかそういうものについても、今、御答弁された副区長、御報告いただいていますか。 87: ◯青葉区副区長  ただいまの件に関しましては、水質がどうのこうのというところまで至らないで、要するに汚濁、混濁といいますか、濁りが非常に多かったというふうなことで、その部分についてというふうなことでのお願いの中身だったというふうに聞いております。したがいまして、水質について特段の報告的なものは、私自身は聞いておらない状況でございます。 88: ◯野田譲委員  副区長には報告がなかったということでありますけれども、事情を若干私もお聞かせをいただきました。民間の水質をきれいにするそういう会社が試験的にやったと。そういう中でたまたまパンから赤水というのですか、さびが出てきて、その水が真っ赤に流れ出したということで、市民から何百本もの苦情の電話が入ったというのは事実でしょうか。 89: ◯青葉区副区長  先ほどお答えいたしましたように、濁った、要するに赤っぽく濁ったということがございまして、そのものについて七夕の前だったと思いますけれども、要は仙台の夏祭りのときに、来訪者を含め、あるいは市民、区民を含める中で、やはりそういったことがあるのはまずいのではないのかというようなことがあって、多くの方々からいただいたかということについては、ちょっと私自身もその辺はわかっておりません。ただ、いただいたことは事実だと思います。 90: ◯野田譲委員  夏には子供たちがあそこに足を入れて水遊びをしたりするような場所であります。そして、聞けば水道水ではなくて、青葉城の下の長沼というのですか、スケートの発祥の地の沼がありますね。あそこから水をくんで流しているという話を聞いているのですが、それは事実でしょうか。 91: ◯建設局長  私が聞いてる限りでは、ここは南北線の地下鉄工事をしたときに、どうしても漏水といいますか、そういった水があるわけでございまして、それをあそこの噴水に利用しようということで使っているというふうに聞いておりまして、長沼の水を使っているという話につきましては、ちょっと聞いておらないところでございます。 92: ◯野田譲委員  その地下の水を吸い上げてやっていて、その地下の水がもう上がらなくなっているという話も聞いているんですよ。そして、足りないので長沼という名前かどうかわからないですけれども、青葉城の池がありますね。あそこの水を補充しているという話が出ているのですが、それは今の局長の答弁では絶対ないということでよろしいですね。 93: ◯百年の杜推進部長  自信と確信を持ってお答えできるかどうかわかりませんけれども、今、局長が申し上げましたように、この池をつくった当時は、地下鉄の関連で地下水をくみ上げて利用していたと。それが年々その地下水が枯渇するような状況になってまいりまして、それを補助するような形で長沼の水を補てんしていると、そういう状況だったというふうに考えております。長沼の水を持ってきて補充しているという状況でございます。 94: ◯野田譲委員  今、局長答弁はそういうのはないというんだけれども、百年の杜推進部長は補充しているというような話でありますね。それでいいんですね。 95: ◯百年の杜推進部長  最初は局長が言いましたように、地下鉄の地下水をくみ上げて使っていたのですが、それが枯渇してきている状況になってまいりましたので、それを補充するような形で長沼の水を補充しているという状況でございます。 96: ◯野田譲委員  ですから、最初に言ったように補充しているんですよね、今の答弁ではね。ですから、その長沼の水というのは、水道水、地下水と違って水質検査なんかされた水ではないと思うんだよね。ボウフラからヒルというのですか、そういうのがいるみたいなんですよ。そういう中で子供たちが水遊びをしていたりして、現実、公害衛生処理センターですかね、その水質検査をしましてそれを青葉区役所に提出しているはずなんですよ。その結果が出ているんだけれども、多分担当者のところでとまっているのではないですかね、話を聞いていると。やはり副区長のところとか区長のところまで行っていない話なのかなという気がして、その結果を早急に調べて取り組まなければいけない結果が出ているはずなんですよ。それが、つい先日、私も聞いたものでありますから、きょうたまたま質問させていただきましたけれども、もっとしっかり連携をとってもらいながら取り組んでいただきたい問題だと私は認識しているんですよ。これがいろいろな形で出ているはずです。再度検査結果を青葉区の中で検証していただいて、もしそれに問題があれば、なおさら速やかに手を加えていただくような処置をとっていただきたいし、これが今度あらゆるところ、泉区役所の前の噴水のところなどもあるし、やはり子供たちが遊ぶような場所は、仙台市の中では非常に多くあると思うんですよ。そういうところも安全で安心を確信した上でそこに足を踏み入れたりできるような状態のところであればいいんだけれども、なければそれを速やかに解決するような形で今後取り組んでいただきたいと思います。その結果、後でお知らせいただければと思います。質問は以上ですが、よろしくお願いいたします。 97: ◯副委員長  ほかに発言等はございませんか。 98: ◯小山勇朗委員  私の方からは、長町の副都心関係でお聞きしたいと思います。  さきにも報告されているとおり、トーキンの業務地区なりあるいは住宅地区というものがこの副都心構想から外されていくということは決定がされておりますけれども、このことによって住宅の供給部分が減少したり、業務地区の部分が減少したりというふうな状況になりますけれども、これに伴って昼間人口なり夜間人口なり大きく変化を来すと思いますし、事業費も含めて変化をしてくるだろうと思いますけれども、これらについて、当然見直しをせざるを得ない。いつごろまでにその見直しをする考え方を持っているのか、お聞きしたいと思います。 99: ◯あすと長町整備事務所長  事業計画の変更につきましては、今年度末を目標に明示できますように、事業主体であります都市再生機構と協調して取り組んでまいります。 100: ◯小山勇朗委員  来年の3月までに見直し、整理をしたいということなので。  あともう一つ、長町荒巻青葉山線、これは本来ならば40メートル道路で計画をされているわけでありますけれども、トーキンが外されたというふうになれば、40メートルで進めるためにはトーキンの土地を買収し、区画整理とは違った形で進めざるを得ないというふうに思うんですけれども、この区画整理地内の部分の40メートル道路の都市計画道路の建設について現時点でどういうふうに考えているのかお聞きしたい。 101: ◯道路計画課長  長町荒巻青葉山線の整備でございますが、これは確かに都市計画決定は幅員40メートルで決定されております。そのまま完成断面で整備いたしますと、現在のトーキンの工場群が玉突きで支障となってまいりまして、相当の事業費を要すると。今般の厳しい財政事情を踏まえますと、負担を最小限に押さえながらかつ当面の都市計画道路の機能を確保しながら、幅員を縮小した暫定整備という手法を取り入れながら整備していくしかないのかなというふうに考えております。 102: ◯小山勇朗委員  暫定整備という形なんですけれども、それはほぼトーキンに触らないというふうにすれば、暫定ではなくて確定した幅で進めていかざるを得ないんでしょう。40メートルはあきらめると。そして、トーキンの方に食い込むような40メートル道路は未来的にも判断しないということになるんじゃないかというふうに思うんですけれども。これから税収がふえて、玉突きに工場がひっかかる分を買収できるというふうな見通しが出てくることも考えて、あくまでも暫定という話になるのか、その辺お聞きしたい。 103: ◯道路計画課長  私どもが耳にしている話では、道路沿線上には、工場としては重要度がさほど低いもの、さらにその奥、北側にあるものが工場として、会社として重要な施設があると。仮に40メートルで整備いたしますと、工場の重要な施設までかかってしまうということから幅員を縮小して、最小限の支障物件で抑えられるような幅員でというふうに考えております。それで、完成断面の整備につきましては、トーキンも今後どのような会社の将来像をえがいておるのか、その辺を見きわめながら完成断面での整備の時期を考えてまいりたいというふうに考えております。 104: ◯小山勇朗委員  そのトーキンのこれからの事業のあり方、いつまでもあそこにそういった工場を置けるかどうかという判断もあるかと思います。ただ、先ほど来言ったように財政的にも厳しい、金もないときに、それがある程度重要な工場にひっかかる。工場は廃止してしまってある程度更地になったときに、では土地を買収してまでもきちんと40メートルを確保するということをここで明確にしてもらえばいいんですよ。財源がありませんから、金がないから暫定でいくしかないという話とトーキンで必要なくなってくれば、いや買収しますよと。完成道路として40メートル幅はちゃんとやりますよ。というのであれば、それを前段にいわないといけない。工場の移転費用などを除けば、土地だけ買収して進めるのであれば、40メートルの完成道路としてそれを私たちとしては進めるということをきちんと明確に言っていただきたいですね。だから、そこまでは暫定道路ですよというふうなのかどうなのか、きちんとそこのところ。 105: ◯道路計画課長  ただいま委員が言われましたとおり、当面最小限の支障物件で済むように暫定断面で整備していきたいと。その後、トーキンの移転等会社の将来の姿が変わった段階で、更地になった段階におきましては、完成断面40メートルでの整備を進めてまいりたいというふうに考えております。 106: ◯小山勇朗委員  その部分が明確になれば、この区画整理地内から長町荒巻青葉山線の、要するに富沢からの区画整理地までの連帯した道路として組まれているわけだから、その道路についてはどういうふうに、現段階で考えているのか。 107: ◯道路計画課長  当該路線につきましては、川内柳生線の東側とトーキンの間、並びに286号線の南側ですか、その2区間が現在整備計画の中に入っておりません。実は平成17年度が現在の道路整備計画の見直しの中間年に当たっておりまして、見直しすることとしておりますので、その中で当該路線の整備の取り扱いについて検討してまいりたいというふうに考えております。 108: ◯小山勇朗委員  従来から富沢の中間でとまっている道路、それとここの区画整理地内まで結んでバイパスまで40メートル道路で、まさに幹線道路として通すということで計画されたこの都市計画道路ですよね。当面は区画整理地内で建設する道路と、まさに街路事業でバイパスまで暫定道路としてつなぐということの部分しか、まず片方は40メートル区画整理でつくるものと、街路事業でやる部分は30メートル要らないのかな、4車線ぐらいでつなぐと思うんですけれども、それは将来的に40メートルでつながっていきますから。来年度の都市計画道路の見直しの中でそれを工事着工路線として判断をしていくというふうに、今、私は聞こえたのですが、見直しをしてやっていくというふうに私はとらえたのですが、それでいいのかどうかというのと、そうでなければ、富沢とこの区画整理地内との一体性がないし、当初お話ししたように、途中にできている長町郡山(副都心大通り)線、これからは4号線、要するに国道として設定をしていくというふうになれば、まさにバイパス、あるいは長町副都心大通り線が国道になった場合の連結、そして一体性というものがきちっと行なえるのではないかと私自身は考えますけれども、それらとあわせて考えれば何としても重要な路線になってくるんですね。この富沢からの同じ道路の接続というのは。そういうことで、もう一度そこの部分だけ確認をしておきたいと思います。 109: ◯道路計画課長  来年度の見直しにつきましては、新たな視点で現在の整備計画を見直してまいりたいというふうに考えております。その中で今回の長町荒巻青葉山線につきましては、整備時期だけではなくて、整備も含めて考えてまいりたいというふうに考えております。あと、整備時期につきまして、委員言われましたように、長町副都心大通り線でございますか、その辺もございますし、周辺道路とのネットワークでありますとか、土地利用の進展を見ながら判断してまいりたいというふうに考えております。 110: ◯小山勇朗委員  それから、18年度までにこの諏訪の高架事業が終われば、諏訪の跨線橋は自然的に廃止され、そして平面的交差というものができ上がってくるというふうに思いますけれども、そう考えていくと、18年度以降に、要するに跨線橋を解体して平面道路にするというふうな事業がそこに生まれてくるかと思いますが、その跨線橋の廃止とあわせた道路設計づくりというのはどういうふうに判断されているのですか。 111: ◯あすと長町整備事務所長  委員のおっしゃった区間につきましては、区画整理事業で実施することになっておりまして、その整備につきましては、跨線橋の撤去これは鉄道高架の供用の前に撤去する必要がございますので、平成18年より以前に切り回しの上撤去するという計画でございます。それから、長町荒巻青葉山線につきましては、鉄道高架がすべて完了した後に施工することになりますので、平成19年以降22年までの工事期間の中で整備をすることになります。 112: ◯小山勇朗委員  わかりました。高架事業をやって18年までに終了すると。現在の長町駅が北に50メートルぐらい移動して、新駅が諏訪の地点に建設されていくというふうになるわけですね。この前からのお話を聞いていますと、高架駅としてはできるんだけれども同時開業はできないような話も聞いてはいるのですが、地域からすれば高架事業が終わって、新駅も高架駅としてできて、そこを使えないというのは、地域住民からしたら、何だ一緒にオープンすべきでないかという意見というのが出てきているわけです。そういう意味では同時開業の形でできないものかどうか、現時点での考え方、あるいはこれからの進め方を考えてみても、どうしても何年度までかかるという何かがあってそうなっているのか、その辺についてお答えをいただきたい。 113: ◯あすと長町整備事務所長  仮称でございますけれども、南長町の新駅につきましては、委員のおっしゃるように現段階ではまだ開業の時期は確定していないと。同時に開業できないということも確定しておりませんが、開業するということも確定していないという状況でございます。今、JRさんとの協議等進めておりますが、アクセス経路の確保と乗降客数の推計を現状で求められておりまして、そういった作業を今やっているところでございます。委員おっしゃるようにまちづくりに対して大きな効用があるものでございますので、私どもといたしましてもできるだけ早期の開業ができますように努めていきたいということでございます。 114: ◯小山勇朗委員  ただ、18年度までに高架の関係で跨線橋を取り払うと。跨線橋そのものの工事は18年度までに終わってしまうでしょう。道路自体は完全に平面になった状況で高架が進んでいくというわけですから、そういう意味からすれば確かに18年度までには無理なのかと。前に跨線橋がなくなるのと、その駅前周辺のまちづくりというか、ある程度進められるんだよね。要するに、私が言っているのは、跨線橋を解体して平地に戻すには、やはり半年ぐらいかかるのかなと思いますけれども、例えば6カ月かかって平成17年の夏ごろまでには終わらせておかなければならないわけでしょう。そして、終わらせたことによってそこを高架として進めることができるわけだから、前段そでの跨線橋が邪魔にならない状態にしてしまうわけですから、そうすると、あとの半年なり1年なりである程度の新駅ができたときの階段だけかどうかは別にしても、そういう使えるような創意工夫というのが生み出てくるのではないかと思うんですよ。それがあの辺一帯が何も手つかずで進んでいって、高架だけが進むのだったらそれは違いますよ。跨線橋を壊して手をつけるんだもの。道路そのものは18年度以降に区画整理の中でつくるというふうに言っていますけれども、その道路の南側だから。その道路よりも南側につくるわけでしょう。そういうことからすれば、整備する気があれば同時並行的に進められるわけだ。その辺を、なぜ荒巻青葉山線などと一緒に考えなければならないのかなというふうに思うんですけれども、新駅周辺の整備は整備、跨線橋は跨線橋として18年前に終了させる。そして、高架は高架として進めさせるというふうな形での取り組みというものを考え、創意工夫できないものかどうかということをもう少し聞きたい。 115: ◯犬飼都市整備局次長  今、委員の御指摘にありました箇所ですが、物理的に申し上げますと、在来線と高架橋の切りかえが終わった後に、また在来線が地べたに残っているわけです。それを撤去して初めてあのエリアでいろいろな施設づくりができるという状態になります。ですから物理的に事前にできるところは手をつけることができますが、最終的に在来線を撤去して、それなりの施設をつくらないと、東側ないしは南側からのお客さんがその駅を利用できないという状況になります。物理的には、それらの工事を高架に切りかえて6カ月ないしは1年間ぐらいで物理的には可能かと思いますが、先ほど所長が申し上げましたように、この駅の開業につきましてはJRの方から乗降人員の数であるとか、開業したときの収支の問題であるとか、いろいろ検証を求められておりますので、現在、私どもの方としてはJRとそれらの点について協議を進めているという状況にございます。 116: ◯小山勇朗委員  若干、私の方で見間違いているところがありますけれども、要するに駅前広場をつくるのは、高度商業地区の部分の片隅につくるわけです。そういうところに計画をされていて、現在の旧4号線、要するに諏訪を通ってきている4号線があって、そのまま跨線橋が平地になった場合、更地になった場合、どこか迂回させてそっちの道路とつなぐような形になるのかなというふうに思いますけれども、ただ線路そのものは、今、犬飼さんが言っているような形で線路は残っているわけだね。線路は除去しなければ、その供用開始になるまでの暫定道路としてそこのところ走るわけだ。ちゃんと線路を取り払ってね。取り払って走る道路ができるわけだから。そうすれば、要するに高度商業地区の部分は区画整理で更地にしていくにしても、現在の道路は道路で残って使えるんだから、この片方の高度商業地区の部分に事業はできてくるのではないのかと言っている。そういうところが、あすと長町整備事務所長と言っているのが違うのではないのか。 117: ◯犬飼都市整備局次長  所長と私が言っていることは合致しているんですけれども。現在、ここのまち中の4号線が高架で在来線を渡っている。それから、現在の東北本線が地表を走っている。その東側で、まだ基盤整備が終わっていないヤード跡地があるというようなことで、いろいろな高さのところに地盤があります。これらをうまくやっていくためには、先ほど所長が申し上げましたように、あそこの跨線橋を撤去しても、今の4号線のあの坂を登っていって交差点があって、諏訪の南の方に真っ直ぐ伸びている道路がありますから、すぐには今の坂を登っているところを削るわけにはいかないわけなんです。ですから、あの道路は跨線橋は確かに落としますけれども、道路そのものの形態としてすぐ削り取って、高架橋に鉄道が載ったときには、今の道路が下に下がっているというような状態にはなりません。そのために仮設の道路をつくりますけれども、それらの仮設の道路と在来線のレールの撤去等があって、先ほど申し上げましたように、同時期には物理的には開業できません。開業するためには、高架に切り回してから6カ月ないし1年間たてば、物理的には開業できるような状態にはなります。ただ、JRとの協議がそのような形で進まないと、それが実現できないというような状態ですので、私の方は少しでも早くできるようにJRとは協議を進めているというのが現状でございます。 118: ◯小山勇朗委員  はい、大体わかりました。 119: ◯副委員長  質問の途中でございますけれども、暫時休憩をしたいと思います。  再開は3時20分とさせていただきます。よろしくお願いします。               休憩 午後3時10分               再開 午後3時22分 120: ◯副委員長  休憩前に引き続き質疑を続けます。 121: ◯小山勇朗委員  2点目は、今度平成16年度より汚水処理適正化構想に基づいて浄化槽の事業というものを行なうわけでありますけれども、これは計画として平成16年度から25年度までやるということで整備対象個数が3,600個。大変な数だというふうに思います。新設分2,300個、既設の引き取り分1,300個ということで、合計で3,600個というふうになっていますけれども、新設分の年度ごとの設置予定と16年度から18年度までの既設の引き取り個数について、お答えをいただきたいと思います。 122: ◯建設局業務課長  まず最初に新設分でございますが、全体で2,300個。本年度は100個、17年度、来年が200個、18年度以降250個の計画でございます。また、引き取り分につきましては1,300個を16年度から18年の3カ年で予定しておりまして、実際、ほぼ2年間で引き取るというような予定で考えてございます。それから、年度ごとの計画につきましては、これは手挙げ方式でございますので、出てきたものをとにかく引き取っていくという形で考えてございます。 123: ◯小山勇朗委員  新規分でいえば、当初計画個数が2,300個というふうになっていますけれども、この18年度以降に相当数残ってくるわけですね。新たなものが出てこないとして2,300個を考えたときに、18年度以降に250個が残ってくるというふうな場合、当初計画個数からして最終年度どの程度に考えているのか、まずお示しいただきたいのと、既設で浄化槽を設置している家庭から引き取っていくということになれば、相当古いものもあるだろうというふうに思うのですが、これまでの調査の中で古いもので何年度に設置されたものがまず一番古いのか、そして、それらを引き取ったときに、もう既に、浄化槽というものは何年もつものかというのがあると思いますが、もう既に来ていると。そこで回収するのか、新設としてそこに新設個数の2,600個にプラスしてやっていくような形になるのか。その辺の見きわめ方というか、若干伺っておきたいなと思います。 124: ◯建設局業務課長  まず最初に、最終年度も250個でございます。トータルで2,300個になります。実際に引き取る浄化槽でございますが、現在の合併処理浄化槽は昭和60年代になってからできているものでございまして、耐用年数等につきましては、環境省の方では30年もつというふうに言ってございます。それで、今御指摘がありましたように壊れているものはどうするのかと。基本的には適正な管理されているものを引き取るということになってございまして、直した形で引き取るということになりますが、確かに直す費用よりも新設で申請された方が確かに安い場合もあるかもしれませんので、その辺については事情をお聞きしながら考えてまいりたいと。  それから、その部分で個数をふやせるのかという御質問でございますが、これは実際は10年間というのは仙台市で考えている計画でございまして、環境省の方への補助は毎年するという形になります。したがいまして、250個でなくて260個できるということであれば、そういうことも可能になると思いますので、今おっしゃったようなことは十分考えていけるというふうに思ってございます。 125: ◯小山勇朗委員  一たん浄化槽を設置すれば30年もつようですから、今は昭和でいえば79年ぐらいだから、あと11年ぐらいさらに延びると。最大限使っての耐用年数だというふうに思います。ただ、その時点での浄化槽の強度ぐあい、そして業者の設置方法、これらをやはり相当加味して、きちっと判断をしていかなければならない部分が多々あるというふうに思うんですけれども、それらを引き取る場合でも、やはりきちんと精査をして、そこからさらに10年なり耐えられる、あるいは最近であればさらに20年耐えられるようなものかどうかという判断というのは、市として大変な責任になっていくというふうに思いますし、その辺十分判断していただきたいというふうに思います。  あと、さっきの、あと250個で最後に2,300個というのはわかるのですが、18年度以降何年かけて250個をやっていくのかというのが示されなかったので、250個を終わらせる最終年度の考えというものを具体的にいただきたいと思います。  あと、新規で浄化槽を設置する場合でも、浄化槽を設置するようなところであれば、母屋から浄化槽、浄化槽から排水路までの、要するに公道までの浄化槽の距離が遠くなっているというのが一般的に判断されると思うんです。門口が長くて浄化槽を途中で設置しても、そこから排水路まで相当長いという場合と、1メートル以内ですぐ排水路に設置できるような家庭と、状況で浄化槽の設置、そして経費の負担がおのずと違ってくるし、格差を生じるというふうに思うんですけれども、基本がどういうふうになっていて、例えば70メートルも100メートルも排水路まで管を引きなければならないような家庭の場合は、どのように判断をし対応していく考えなのか、その辺についてお答えをいただきたい。 126: ◯建設局業務課長  最初に年度の計画でございますが、16年度が100個で、それから17年度が200個、18年度から25年度は毎年250個でございます。次に、実際に排水管の距離が長くなるというお話でございますが、公共下水道、農集と同様に、50万円までは1個当たり融資あっせん制度で利子補給をすることになってございます。それで、特に排水管の距離の長い場合につきましては、実際に農集の地区もそういうところがございますので、農集と同様の制度で、非常に長い場合については追加的に融資をふやせるような制度もございますので、個別にご相談いただいて、それでいろいろとお話をして使っていただくような方向で考えてございます。 127: ◯小山勇朗委員  私が、公共下水であれば、要するに公道からブロック塀の下を通そうが、車庫に入れようが、1メートルなら1メートル以内にきちっとそこに汚水ますがあって、道路にはマンホールがあるというふうな仕組みで、汚水ますまでは仙台市が責任を持って設置をすると。宅内の排水設備については、その個々人が負担をするというふうに今まで公共下水道ではなっています。だから、そういう意味からすれば、本来的に考えれば、公共下水道で対応してもらえるのであれば、ある程度の自分の負担というのは理解できるだろうと、私は思うんですよ。仙台市がなぜ見直しに見直しを重ねて、要するに汚水処理適正化構想というものをつくって、そして今回公共下水道、浄化槽といろいろ区別をして、そして簡易下水道というふうな形で市民みんなが下水道の恩恵を受けるために、浄化槽の設置を認めてほしいということもあるわけでしょう。そこまで公共下水道を引っ張っていったら、どのくらい金がかかるかわからなくなると。そうであれば、1日も早く下水道の恩恵を受けてもらうためには、仙台市が浄化槽を設置して、そしてそれを全部管理から何から、設置費もみんな仙台市でこれからは見ていきますよと。そういう部分はいいんだけれども、要するに浄化槽から排水路までの長さによって何メートルまでは仙台市で負担するのかというのが出てくるわけでしょう。現在のように利子補給すればいいという問題ではない。それは公共下水道で宅内が相当大きくて、引く場合は50万円以上も、80万円まで利子補給対象としてやってきているわけだから、それは公共下水道であれば私はわかるんですよ。本来であれば下水道本管を引っ張っていったら何百億円かかるかわからないところに、浄化槽で我慢してもらうと思ったら、利子補給というのではなくて、浄化槽から排水路までぐらいは経費そのものも仙台市として持っていくべきであるというふうに思うんです。そうでなくても分担金が12万円もかかる。本来ならば、下水道であれば平米200円で済むものが、一律12万円という負担を強いられるわけでしょう。そういうもろもろのことを考えていけば、その排水路までの距離ぐらいは仙台市の下水道で持っていくべきが筋ではないのかというふうに思うんですけれども。 128: ◯建設局業務課長  排水管の個人負担の問題でございますけれども、実際、浄化槽を設置する場所が宅地内の公共ますを、農集で設置すると同じ場所に設置できれば非常に負担も同じになるわけなんですけれども、実際問題、平場のところで、実際場所も車を1台置く車庫分くらいのスペースが必要ですので、場合によっては家に近いところにつけなくてはいけないということがございます。それで実際排水管の距離自体は、ほとんど道路側溝に配置する場合を想定いたしますと、長さはほとんど変わらなくて、実際の個人負担の排水設備の費用も変わらないということもございますので、今回はこういう制度の枠組みとさせていただいております。 129: ◯小山勇朗委員  その辺、例えば茂庭でいえば梨野坂の陰の方とか、愛子のずっと奥の方とか、自宅と公道までというのは相当長いんですね。農家なんかは特に門へ行くまでに長いわけですから、そういうことを見ると結局、浄化槽はなるべく家に寄せたところで車庫分ぐらいの設置をして、5人から10人ぐらいのところまで12万円の分担金かな、そういうふうなものを払いながらやっていかなければならないわけでしょう。管理と設置は仙台市で持つというのは、それは当然だけれども、そこから何メートル見るのか、その辺はどうなんですか。最低何メートルまでは見ると。それ以上のものについては排水路までのものについては個人負担でやってもらいますよというのがあるんですか。 130: ◯建設局業務課長  実質、敷地内につきましては、浄化槽の前後1メートルの配管までは私どもの方でやることになってございます。それ以外の側溝までの延長管とか、宅内から汚水を集めてくる管につきましてはお客様の負担という形になってございます。一応それが制度の枠組みという形でございます。 131: ◯小山勇朗委員  宅内と判断する分、要するに浄化槽までの分の自己負担は当然だと思っていますよ、私は。浄化槽から排水路まで浄化した水を流すパイプを埋設しなければならないわけだから、その部分でいえば、仙台市は1メートルしか見ないと。要するに、2メートルあれば1メートルは個人で払いなさいよというふうになるということなんですか。その計算というのは、例えば、仙台市が浄化槽を設置するときに、排水するところまでに3メートルあると。1メートルだけは浄化槽をつないでおくけれども、あとは個別に業者を頼んで2メートル工事しなさいよというふうになるんですか。 132: ◯建設局業務課長  実際に、1メートル分までにつきましては、国の補助対象になっておりまして、本体と一緒に工事するということになってございます。それから、今、委員がおっしゃいましたように、両側については個人負担と。ただし、実際工事する場合は、事前によく打ち合わせをして、同じようなタイミングでつなぐような方法で工事を進めてございます。 133: ◯小山勇朗委員  経費の負担をどういうふうに計算して、そこのところ、あとの2メートル分というのを出してくるの。 134: ◯建設局業務課長  今の例の2メートル分につきましては、個人負担となります。 135: ◯小山勇朗委員  それは個人負担となるというのだから、例えば3万円かかれば2万円出しなさいという、簡単にそういうふうにして言ってくるわけね。だから、排水路まで一体的な工事費の中で、結局そこと管をつないでいってしまうわけでしょう。そのときに管の埋設工事代として2メートル分として、わざわざ計算を出させてやるということなんだ。 136: ◯建設局業務課長  それぞれの工事の担当分は、市が発注する分は、例えばAという業者で、お客さんが発注する場合がBという業者になる場合もございますし、同じ業者に発注されることもありますので、それはお客様と発注された配管業者の契約となってございます。したがって、工事としては一体的なタイミングで工事はやりますけれども、発注はそれぞれ別でございます。 137: ◯小山勇朗委員  公共下水道での宅内は自分が選んだ業者。要するに、仙台市の出入り業者ということで今までやってきている業者と思うんだけれども、それとまた浄化槽で排水路までもつながなければ浄化槽は使えないわけだから、一体的な工事発注とするとなれば、何も一緒にやってもらうということだって、それはできないものかどうかというのがあるんだよね。だから、毎回業者を頼んでそこの部分だけ仕事に来る業者を探すというよりも、一体的な形で各家庭、家庭と話し合いできちっと整理して、その業者から仙台市で見る分と、仙台市では見られない部分と、これをきちっと区分して、そしておたくの負担はこのぐらいになりますということを明示しながら、一体的な業者の中で整備してしまうという方法はとれないものかどうかというのはどうなんですか。 138: ◯建設局業務課長  実際、お客さんの方でその業者を選ぶ場合も中にはありますけれども、通常、うちの方にお見えになる段階で、例えば住宅を建てるとか、住宅を改造するとかということで、大抵見積もりを取ったりされて、それなりの業者が決まっている場合が多うございます。したがいまして、うちの方としては……。 139: ◯小山勇朗委員  できるのかできないのか。 140: ◯建設局業務課長  だから、非常に難しい場合が多いということでございます。まだ業者が決まっていなくて、うちの方で発注する業者にお願いするという方も中にはいらっしゃいますけれども、大抵事前に決まっている場合が結構多うございます。なかなか難しいものと考えております。 141: ◯小山勇朗委員  高齢化すればするほど、そういう業者選定でどこを選べばいいのか全然わからないで困るというふうなこともいろいろ考えていけば、仙台市が以前に公共下水道で進めるといった地域も含めて見直しをして、そして浄化槽にするのも行政なんですよ。  逆にね、勝手に決めて。そっちにいる人たちは、公共下水道が来ると思っていた人たちだっていくらでもいるわけだから。そういうことから考えれば、そういう親切さがあってもいいのではないのかということで私は言っているのであって、そういう部分には、難しいだけではなくて、相談があれば、こういうことはこうしますということをきちっと対応できるような体制というものを確立しておくべきであると。自分たち行政がやりやすいようにやるだけではなくて、市民の立場に立って市民がこのことについてどう思うのか、その分を何で返してやるのか、はっきり言えば、このことをきちっと締めながら行政をやっていただきたいということなんですよ。ここだけはきちっと言っておきたいと思います。  あと、この分担金12万円ですけれども、浄化槽設置の10分の1を住民の負担としているというふうになりますが、そういう点、基本どおりのものでやっていくのであれば、ほかの都市からしたら仙台市は相当安いわけですよ。30万円を超えているところとか、あるいは20何万円とか、分担金というのは各都市によって全然違った計算の仕方、方法でやってきているし、仙台市が12万円と出した根拠というのを、安いからいいというのではなくて、出した根拠をまず示していただきたい。そして、公共下水道であれば、要するに平米200円。さっき私が言ったように、農地であっても平米200円なんです、畑であれ田んぼであれ、下水道のマンホールをどんどん入れてきたわけだから、それは5年後から払ってもいいとか、5年間で払うとか、いろいろ農地所有者に対して利便性も含めながら考えたやり方をやってきているんだけれども、公共下水道の負担金と分担金という違いを具体的にお示しいただきたい。 142: ◯建設局業務課長  まず最初に、公共下水道の受益者負担金と分担金の例についてお答えいたします。受益者負担金につきましては、平米200円でございます。市街化調整区域に現在入っている地域がございまして、この地域については、畑とか田んぼには受益者負担金を掛けておりません。それでその地域につきましては、宅地にのみ受益者負担金をかけてございます。実際、現在、そういう市街化調整区域はほとんど農家が中心でございますが、そこの地域に入ってまいりまして大体200坪から300坪ぐらいの御家庭が大半でございまして、平米数にいたしますと、大体600平米から1,000平米程度ということになりまして、受益者負担金の額にすると12万円から20万円くらいの額となってございます。それで、現在農集の地域につきましては、1戸当たり12万円の分担金をいただいてございます。今回、浄化槽の分担金は、7人槽というのが実際一般家庭の場合は大半の設置でございまして、それを設置するのにうちの方で試算した額で120万円ほどかかりますので、それの10分の1ということで12万円としてございますが、ほぼ同様な地域で同様な御負担になるというふうに考えてございます。 143: ◯小山勇朗委員  要するに市街化区域でなくてね、調整区域の宅地として登録している部分の平均が200坪から300坪だというふうに判断しているということなんですね。そうすると、600平米で、要するに12万円ということで、一番低い方に合わせたと、こういう計算なのですか、12万円というのは。平米200円でいってそれの600平米ということで考えていいのか。あとは、市街化調整区域と市街化区域の違いというのは、まさに公共下水道が行く部分と行かない部分の違い。今までは市街化調整区域にも泉区の方でなんて、市街化調整区域まで公共下水道を引いた部分があるわけですよ。そのときはどういう負担をしてきているの。泉で、調整区域まで引いたところの部分は。 144: ◯建設局業務課長  まず、200坪だから12万円かというお話しなんですが、これは結果的にそうなっただけで、別にこちらで恣意的に考えたわけではございません。実際に、国の補助制度の基本的な形に合わせて制度設計してみましたら、ほかの事業と試算してみたらほぼ同額となったというものでございます。  それから、実際に、現在、泉の野村地区等公共下水道を市街化調整区域に布設している地区もございますが、その地区でもやはり200坪とか300坪というような大きな家庭が大半ということでございます。そうすると12万円から20万円くらいの受益者負担金になるということでございます。 145: ◯小山勇朗委員  その当時は、調整区域から負担金というのは取れないことになっている。負担金というのが取れないのに引いてきたわけだから。そういうところは分担金も決めないうちに12万円というのをどうやって決めたの。もう引いてしまってから、条例も何もないようなところから金は取れないでしょう。そういうところからも金を取ってきたのだから浄化槽が設置をされるから取るのではないんだよ。前から、公共下水道であってもその負担金、名目は何で取ったのかわからないが、条例上は負担金は取れないんだから。それを徴収してきたんだから。それはどういう名目で取ったのか。どういう計算になっているのか、具体的に説明してください。 146: ◯建設局業務課長  どうも大変失礼しました。受益者負担金ではなくて分担金で取ってございます。分担金の算定も受益者負担金の額と同じ算定にしてございまして、その金額でいただいているということでございます。 147: ◯小山勇朗委員  例えば、本来ならばそっちまで入って、公共下水道を引いて負担金をもらうような制度になっていないのに、引いてしまってどうやって取るかということになって、いろいろ工夫してきた経過があるわけでしょう。それが受益者負担金として、分担金として取ったと。それは勝手に公共下水道としてつくった分担金制度になっているのではないの。今回、浄化槽があって、初めて分担金などというものがそこに出てきたのであって、今までは浄化槽設置に対しての補助はしてきた。だけれども、そこからは分担金も何も取っていない。今度、仙台市が公共下水道にかわって浄化槽を設置して管理をして、全部維持管理も皆やっていくというところで、初めて分担金というのが出てきたわけでしょう。それと、その当時下水道条例にないようなものの形で徴収はできたんですか。 148: ◯建設局業務課長  下水道につきまして、市街化調整区域で分担金を取っているというお話を今いたしましたけれども、これは仙台市で条例化いたしまして、下水道の分担金条例というのがございます。その条例に基づいて、受益者負担金と同額の徴収をしてございます。 149: ◯小山勇朗委員  分担金条例に、下水道のその部分を含めて対応することになったのは何年何月なんですか。 150: ◯建設局業務課長  ただいま資料を持っておりませんので、後でお答えしたいと思います。 151: ◯小山勇朗委員  では、それは後で泉に引いた部分と分担金条例が関連あるのかどうかも含めて整理していきたいというふうに思います。  あとは、この一般会計からの負担として見込んでいる額というのは、平成16年度から25年度まで、どの程度になっていくのかお答えをいただきたい。 152: ◯経理課長  浄化槽事業にかかります一般会計負担金につきましては、建設改良に対する出資金、それから維持管理費の一部並びに減価償却費などの資本費を繰り入れるというふうな考えでございまして、一般会計負担金の額といたしましては、平成16年度から25年度までの10年間におきまして、概算で出資金で1億1000万円、維持管理費で約3億1000万円、資本費で5億円。合わせまして9億2000万円と見込んでございます。 153: ◯小山勇朗委員  10年間で9億2000万円と。このうち維持管理費なり資本費をこの浄化槽の使用料の部分で負担をしていくというふうな形になっていくというふうにとらえていいかどうか。 154: ◯経理課長  浄化槽事業の使用料だけでは足りない部分がございまして、その部分につきましては下水道会計の全体の収支の中で見ているというふうなことでございます。 155: ◯小山勇朗委員  さっき言った9億2000万円が総体の予定額でしょう。出資金が1億1000万円、あとの維持管理と資本費で4億1000万円というふうことですよね。要するに、8億1000万円だと浄化槽の使用料だけでは賄えないと。全体的な下水道の使用料の中からそこを埋め合わせをしていくというお話でいいのか。
    156: ◯経理課長  維持管理費が一般会計で負担しておりますが3億1000万円、その部分で維持管理費全体はもっとありますが、一般会計から負担しておりますのは、維持管理にかかる人件費の分と、引き取り分の維持管理費について一般会計から御負担いただいてまして、新設分につきましては一般会計から負担はございませんので、下水道会計の中で補てんをしているというふうなことになります。 157: ◯小山勇朗委員  そうすると、16、17、18年で引き取りが3カ年で終わると。3年間で1,300個引き取ると。引き取りの部分の負担については、一般会計でやっていくと。18年度以降にいては浄化槽の使用料でそこを負担していくというふうな形なんですか。 158: ◯経理課長  正しくお話ししますと、維持管理費につきましては、16年度から25年度までの10年間は引き取り分の維持管理にかかる経費、それから担当の浄化槽係の職員の3人分の人件費について一般会計から御負担をしていただいているというふうなことでございます。 159: ◯副委員長  ほかにございませんか。 160: ◯鎌田城行委員  前回、駐車場についてお伺いしましたけれども、駐輪場対策についてもお伺いしておきたいと思いました。北二番丁通の上杉側が常に放置自転車で歩行者を妨げているような状況が常設的に見受けられるんですけれども、この辺の対策は何か講じていらっしゃいますでしょうか。 161: ◯路政課長  北二番丁通の上杉の区間でございますけれども、あそこの部分に関しましては、駐車規制区域にしてございます。それで、昨年までは青葉区役所の駐輪場が完全に整備されていない、そして路上に随分駐輪されているということがございまして、なかなか撤去なりの啓発ができなかったという状況にございました。しかし、青葉区の駐輪場の整備もできまして、誘導的な48号線に放置されている駐輪に対する啓発もございましたものですから、順次、回数としては少ないですけれども、撤去及び禁止ですよという啓発的なシールなどを張りながら、なるべく少なくなるように行なっている状況でございます。 162: ◯鎌田城行委員  それで、自転車を利用する側からすれば、今、市の方では地下駐輪場を大分整備されていまして、利用度数も高いように感じるんですけれども、まだ先ほどの上杉の地域については、今もって実際には自転車が大分多くなっている状況が続いておりますので、今後、空き地とか歩道に面したところをうまく利活用しながら、平地におけるところの駐輪設備などをモデル的につくってはどうかと思うのですが、その辺の計画等がありましたら教えていただきたいと思います。 163: ◯路政課長  空き地等を利用した駐輪という委員のお話でございますけれども、今後空き地等の調査などを行いまして、行えることができるのかどうか、研究してまいりたいと思っております。 164: ◯鎌田城行委員  ぜひお願いしたいと思います。以前、ある地方紙で、駐輪場についての附置義務の部分について、市の設備だけに甘んじることなく、一般の施設等に駐輪場が確保されていると。ただし、利用が薄いというようなお話も掲載されておりましたので、その辺の課題も含めて、自転車を使う人が利用しやすいような空間をつくっていくということも検討を図っていただきたいと思います。特に、駐輪場の部分でいくと、近場で、実際には二段式の駐輪場を今やっていますが、二段目のところに上げるのが結構やっかいというか、またどうしても地下につくっているから、駐輪場そのものが大分高いお金をかけて整備されているということに対して、最近ではまち場でも空き地が大分ふえていますので、そういうところに対する低廉な設備をしっかりと確保することも大事なのではないかなというふうに思っておりますので、そういう点では駅前東口のところの大型家電店の駐輪場では、今までは自由に出入りできたところが、最近1台1台しっかりとロックがかけられるような、そういう仕組みに変わっておりました。こういうものも一つ参考にしてできればというふうに思いますので、一考いただければと思います。  また先ほど野田委員が質問された球場整備に関連してなんですけれども、駐輪場の方は整備事業として何か検討されているのか、教えていただければと思います。 165: ◯路政課長  私が知る限りにおいては、駐輪場の整備はちょっとわかりません。 166: ◯交通計画課長  これは球場内の施設として、使いやすいところにつくっていただくように県の方に要請してまいりたいと考えております。 167: ◯鎌田城行委員  ぜひ、仲よくお願いしたいと思いますが、特に交通渋滞という観点からいきますと、私も札幌ドームの周辺を見させていただきました。国道36号線1本であるがために、渋滞がいまだ引き起こされていると。野球の試合やサッカーの試合があるたびに、タクシーの運転手さんを初めこの問題は何とかならないのかということが現場では問われておりました。  特に宮城野原周辺は自転車で行き交うには非常にいい場所だと思いますので、先ほどお示しされたところの県の駐車場整備では700台というお話でしたから、これでは先ほど示した大型家電店では1店舗で1,000台を駐車場として確保しているにもかかわらず、今回の球場整備では3万人を要するような規模にしようとしている中で700台というのであれば、交通渋滞の見方からすれば、駐車場はないというふうにはっきりと市民に示した方がよほど親切であろうと。そのかわり、それに見合うぐらいの駐輪場をしっかり確保して、健康面からもスポーツ観戦には自転車を御利用くださいというような啓発も必要ではないかなというふうに思っております。  今から3月までは冬場でありますので、実際に野球の試合観戦ができる時期には、春の風に乗って皆さんに喜んでいただけるような空間をつくることも、渋滞対策とともに考えていただいてもよろしいのではないかと思いますけれども、その辺のところの計画等、また県に対する要望等ございましたら教えていただきたいと思います。 168: ◯都市整備局長  先ほども駐車場のお話を御説明いたしましたけれども、御指摘のようにまるっきり駐車場がないという、そういう打ち出し方の方がわかりやすいという御意見はほかにもございまして、私どもの気持ちとしてはそのような気持ちは共通しているものではございますけれども、しかしながら実際にやはり県外から来られる方はいるので、徹底的に公共交通を優先するということをPRしていただきながら、最低限の駐車施設は用意せざるを得ないと。周辺に全くと言っていいほど時間貸しの駐車場はありませんので、ある程度用意しないと住民の迷惑になるのではないかということで700台というような整備をしているわけでございます。  先ほど交通計画課長がお答えしましたけれども、あわせて駐輪場、バイクとか、そういったことについてもできる限りの整備をしていただくように働きかけて、なるべく迷惑駐車のないような、そういう状態になるよう努力していきたいと考えております。 169: ◯鎌田城行委員  重ねて恐縮ですけれども、渋滞の問題で言えば、周辺に車が近づくこと自体が渋滞になるわけですから、パーク・アンド・ライドの考え方からしましたら、公共交通をしっかり利用するためには、公共交通の駅の方にしっかり駐車場を確保して、球場周辺には近づかないというふうな示し方の方が一般市民に対する渋滞を防止するという観点からも望ましいのではないかと思うのですが、その点はいかがでしょうか。 170: ◯都市整備局長  具体的にパーク・ランド・ライドと言われても、今から宮城球場対策として駐車場をどこに整備するかというのは、少し検討する必要があるのではないかと思いますが、御意見も踏まえて、極力公共交通を利用するということをいろいろ手段を駆使して働きかけていきたいとは思っております。 171: ◯鎌田城行委員  球場周辺のパークではなくて、あくまでも既設の各駅に対する一定のパーク・アンド・ライド的なところの施設整備をすることが、将来的に各施設に限らず、ほかの施設を今後活用を活発化する観点からとらえたときにも非常に有効ではないかと思いますので、そういう考え方はコンパクトシティ構想にもしっかりのっとっていると思いますので、そういうことも含めてお願いできればというふうに思いました。  もう一つ、将来地下鉄東西線が通じた場合の球場と東西線、薬師堂駅が近いのかとは思うのですが、この辺の軌道についての整備は何か計画されているのか、ちょっと教えていただければと思います。 172: ◯犬飼都市整備局次長  現在、東西線の駅別にまちづくりをいろいろと部内で検討を進めている部会がございます。薬師堂駅につきましても、駅前広場等々も含めて検討を進めておりますが、新たな問題として、今、御指摘があったような要素も加わりましたので、その部会の中で、今、御指摘のあったような検討も進めていくというようなことにいたしておりまして、まだ具体的にこうだという案はできておりませんが、今後、検討を進めてまいりたいと考えております。 173: ◯副委員長  ほかにございませんか。 174: ◯佐竹久美子委員  御当局の取り組みの姿勢をちょっと確認しておきたいという思いもありますので、二、三質問させていただきます。  つい先日、NHKで駅東第二地区、鉄砲町の区画整理の件で放映があって、見させていただいたんですけれども、昭和63年から始まりまして、何回も変更し、今に至っているんですけれども、ぜひ早めに事業が終了することを期待しているものですので、まず仙台市公共事業再評価監視委員会、ここの中でその話が出たようですけれども、その内容等をお示しいただきたいと思います。 175: ◯仙台駅東第二開発事務所長  仙台市公共事業再評価監視委員会ということで、これは公共事業の事業着手後10年を経過しても当該事業が終了していない場合、改めて事業継続の是非について審議し、答申する機関ということであります。駅東第二地区につきましては、本来の審議対象事項ではないのですが、今後の見通しについて前回の監視委員会より状況の報告を求められたということでございます。  求めた内容につきましては、事業終了までのおくれになる要因ですね、いろいろなリスクみたいな内容を詳細に検討して、それをどういうふうに管理していくのかということを求められておりました。 176: ◯佐竹久美子委員  それでは、その求められた件に関しては、見通しをしっかり持って、やっていただきたいと思います。それから、計画がこのように何回も変更されてきたんですけれども、実際、その事業に着手して、財政面での大変な面もあったのかもしれませんけれども、困難になって長引いてきたその辺の要因、予測がつかなかった部分とか、仙石線の地下化がおくれたというのも、皆さんも御承知だと思いますけれども、ほかにそういう点でありましたら示していただきたいと思います。 177: ◯仙台駅東第二開発事務所長  今、お話しになりましたように、財政的な面はちょっと別としましても、事業当初に反対運動というのがかなりございまして、その辺の影響によりまして仮換地指定が大分おくれたということがあります。それから、今、お話しがありました仙石線地下化事業のおくれ。あるいは、二種市街地ということで、仮移転が発生するような地区でございまして、このようなことからおくれが生じたものと認識しております。 178: ◯佐竹久美子委員  さきほどの、そのテレビを見たときに、来年1月には公共事業再評価監視委員会において最終期限をはっきり示すというようなお話があったんですけれども、その来年1月に地元の人のこれまでの苦労も考えますと、本当に今度はきちっとしたものになるのかどうかという不安もあることと思いますし、財政面での見通しももちろんついたものにはなっていくんでしょうけれども、今後の住民に対しましての説明とか対応について、あるいは仙台市の考え方、きちっとしたものを、今、ここでお話しいただければと思います。 179: ◯都市整備局長  NHKの取材にも答えておりますけれども、地域の皆さんが事業計画の2度にわたる延長とか、大変生活設計が成り立たなくなっているという実情は放映されたとおりでございますし、この前の議会からも請願でしたか、意見書でしたか、採択を受けているところでございます。  今回の事業計画の変更に当たりまして、確実に事業が終了できるというところの年次を示して逆算する形で、それぞれの土地活用がどのくらいのときに利用できるかということを、ぴったりとはいきませんけれども、おおむねの範囲を示せるよう作業をしております。厳しい財政状況でございますが、財政局とも十分協議しながら事業計画の延長期間を適正に定めて、それによって住民の方々に改めて御説明して御理解を得ていきたいというふうに考えております。 180: ◯副委員長  ほかに発言等ございますか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 181: ◯副委員長  なければ、これをもって協議会を閉会いたします。  活発な御議論ありがとうございました。...